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SOSS とは?

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SOSS

設立趣意書

「先んずれば人を制す」という諺にあるように、人より少しでも先に、
そして早く物事を進めていくことが現代ビジネスでは必須のこととされています。
片時も休むことなく、世情に合わせて業務の効率化、経営資源の有効活用などを
めまぐるしく進めることが、経営者の使命とされているのです。
あらゆる市場が世界中に広がるグローバル化が進んでいくに従い、競争相手は
欧米諸国だけでなく台頭するアジアの新興国に広り、
「安く」「早く」が至上命題となっているのです。

この傾向は、あらゆる産業のものづくりや生産の現場に様々な影響を与えています。
特に比較的歴史の浅いソフトウエア産業では、成果物に対する価値判断基準や、
役割分担と貢献度の指標が明確でないため、安易なコスト削減や不合理な
受注条件などを生み出しています。結果、元請けと下請けの不健全な利益分配、短納期
低賃金といったネガティブな環境を醸成し、労働者のモチベーションの低下や
健康への影響といった問題を引き起こすに至っているのです。

このような状況のソフトウエア産業に携わる私たちは、健全な開発環境の獲得や業務の
質と量の適正化に向け、どのような取り組みをしていくべきなのでしょうか。
「安く」「早く」を求められ続ける中で、健全なソフトウエア産業を実現するにはどうしたらよいのか?

そのひとつの答えが“適正価格・適正納期”を実現していくために、あえて「急がば回れ」、
「巧遅は拙速に如かず」を掲げることだと考えます。ソフトウエア開発の最悪の状況
「デスマーチ」に対するアンチテーゼとしてのスローデベロップメント。
供給側のビジネスメリットを重視したクローズなベンダー固有環境に対するオープンソース環境。
これらをもって私たちは、スロー・オープンソースソフトウエア(SOSS)の考え方をを提唱したいと思います。
「安く」「早く」を押し付けられるのではなく、“適正価格・適正納期”を実現し、
価値ある成果があげられる環境を目指します。

私たちはSOSSの考え方に基づき行動するために、スローオープンソース財団を設立します。
ソフトウエア産業の競争力は、すべての産業の競争力に影響します。
健全なソフトウエア産業界を目指すことは、産業界全体が生み出していく価値を高めることになるのです。

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